グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

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組織概要

小泉 篤理事メッセージ

潮流の変化に対して明日の経営を考える

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ようこそ、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)のウェブサイトへ。今年2023年6月の年次総会にて理事に就任した小泉(花王株式会社)です。
Covid19の嵐で混乱した日本経済は、今、嵐が過ぎ去った後の新しい潮流の変化に対応すべく皆さん各社の経営や事業は、舵を大きく切っているところかと思います。
この潮流の変化には日本市場の縮小・海外市場とりわけグローバルサウスの成長・サステナビリティの重要性が増加・想定外のリスクの発生の増加・AIによるデジタル社会の急速な変化などが挙げられます。このような潮流の変化をリスクとして捉えるか、機会として捉えるか、経営や事業の手腕が問われる状況です。
この潮流の変化を機会として捉えるためには、企業やブランドの存在意義(パーパス)が問われ始めています。特に社会課題・地球規模の課題の解決へ向けて、生活者からの要請として「何のために存在するのか」「何のために活動をするのか」を明らかにして、Say(表明)-Do(実行)-Say(公表)していくことが企業として、すべてのステークホルダーから求められています。その行動こそが企業のValue創出であり、「リスク」が「機会」へと変化していくのです。

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そして企業に信頼と安心をもちファンとなり深い絆で結ばれる顧客・所属する会社のパーパスに共感し、実現するために高いロイヤルティをもつ従業員、そして長期の優良投資家や株主、それらが、これからの企業経営を支えていくことは明らかです。
パーパスは、この地球の命・特に次世代の子供たちの未来の命を守るために、社会の公器としての企業活動が必須となってきています。そして同時に企業は環境や社会を維持向上させながら経済成長を実現していくことがサステナビリティの本質です。企業の持続的な経済成長と企業の持続的な社会価値の向上を追求していく経営がMustになっています。
このような潮流の変化に対して、国連グローバル・コンパクトはESG経営・サステナビリティ経営に対して、社会的価値と経済的価値の向上を追求することを狙って、日本においてはGCNJがその中核を担うものとなっていきます。
具体的には
①気候変動・生物多様性などの解決へ向けて、サステナビリティ社会へのビジネスモデルの転換を提言
②バリューチェーン・マネジメント
③DE&I
④はたらきがい・人権
⑤腐敗防止
の5つの優先課題を会員企業の皆さんとの分科会を通じて日本企業のESG経営・サステナビリティ経営の水準を上げ、日本の存在価値を示していきたいと思います。GCNJでの業界を越えたボーダレスな共創を始めてみませんか。

グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 理事
花王株式会社 コンシューマープロダクツ事業統括部門 特命フェロー
小泉 篤