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【シンポジウムレビュー】2015年度日本経済センター・GCNJシンポジウム「SDGsで社会を変える!~企業の力で持続可能な社会を実現するために~」

更新日:2016/02/10

「SDGsで社会を変える!~企業の力で持続可能な社会を実現するために~」

2015年12月4日(金)に日経カンファレンスルームを会場に日本経済センター・GCNJ共催の年次シンポジウムを開催しました。今回のシンポジウムのテーマは「SDGsで社会を変える!~企業の力で持続可能な社会を実現するために~」とし、本年9月に国連で採択された2030年までに解決すべき社会課題としてサステナブル開発目標(SDGs)に焦点をあてました。当日は企業、国連機関、政府、学術・研究機関など各方面から280名を超える方々にご参加いただきました。

会場の様子

昨年2月のスチュワードシップコード、同じく8月の伊藤レポート、そして本年6月のコーポレートガバナンスコードの流れに代表されるように企業の非財務情報(E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス))が企業の将来価値を示すと言われているため重要視されています。こうした日本での動きに加え、本年9月、国連は2030年までに解決すべき社会課題としてSDGs(持続可能な開発目標)を正式採択致しました。この持続可能な社会を実現するための17の開発目標は、企業がESGの取組みを進めていく上で大いにヒントになります。

元々企業は社会のニーズを満たすことでそれぞれのビジネスを発展させてきましたが、今回採択されたSDGsは全ての国連加盟国が喫緊の世界課題として整理したものであり、これら17の開発目標は企業に求められているE、S、Gの領域と重なっていると考えられます。 2015年のシンポジウムでは、GCNJ理事も兼務いただいている三菱総研の小宮山様をはじめ6名の有識者にご登壇いただき、国際社会の動き、市民社会からの企業への期待、それらを受けての企業の取組みをそれぞれの視点から議論していただきました。昨今の異常気象に代表されるように、このままでは社会が持続できなくなるとの危機感を打破し、企業が様々なステークホルダーと協働し、持続可能な社会への変革を促していくために何をなすべきか、そうした企業努力が正当に評価される社会をどのように築いていけばよいのかを皆様と考える機会になればとの想いで開催いたしました。

ジェフリーサックス氏

有馬代表理事による開会の挨拶に続き、コロンビア大学 地球研究所 所長、国連ミレニアムプロジェクト ディレクター ジェフリーサックス氏によるビデオメッセージを上映いたしました。メッセージの中では、SDGsの概要、ビジネスに与える影響、企業が貢献できる点、克服すべき課題などを分かり易く説明していただけました。

小宮山 宏氏

続いて、三菱総研理事長でGCNJ理事でもある小宮山 宏氏による基調講演『SDGs達成とプラチナ社会』では、近年の急激な人類の発展により人類の課題が量的満足から質的満足をどう高めるかに移る中で『プラチナ社会』を求める事の重要性と企業の取組み事例をお話いただきました。

その後、休憩を挟んで皆様にご回答いただきましたSDGsへの取組み状況実態調査の結果報告を事務局より共有させて頂きました。アンケート結果から、SDGsを経営層が知っている団体とそうでない団体では課題の認識や今後の取り組みに対する姿勢が明確に異なっている事が分かりました。そこから「・SDGs活動加速に向けてはトップのコミットメントがキー、・組織内に活動を定着させるためにはトップダウンーミドルアップの相互の働きかけが必要」との知見を得ました。

パネルディスカッションの様子

その後、パネルディスカッション『企業の力で持続可能な社会を実現するためには?』では、パネリストに一般財団法人CSOネットワーク 事務局長・理事 黒田 かをり 氏、JX日鉱日石エネルギー株式会社 総務部CSR推進グループ 近藤 奈美 氏、デロイトトーマツコンサルティング合同会社 執行役員 田瀬 和夫 氏、株式会社IHI CSR推進部長 大島 千佳子 氏、そしてモデレーターに株式会社大和総研 調査本部 主席研究員でGCNJ理事でもある 河口 真理子氏にご登壇いただきました。河口氏による巧みなファシリテートのもと、元国連、NGO、企業とそれぞれのお立場から発表、ディスカッションをしていただきました。

~事務局より~
今回、シンポジウムを日本経済センター様と共催という形で開催いたしました。そのおかげで多くの方に参加いただく事が出来ました。またご参加いただいた皆様からは、『今後の活動の大いなるヒントになるような気がした。』など前向きなご評価を頂きました。今回のシンポジウムがご参加いただいた皆様の会社でSDGsへの取組みを進める上でのヒントに少しでもなれば幸いです。引き続き、GCNJの活動の推進に皆様のご理解とご協力を頂けます様お願い申し上げます。