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ニュース 2011年

企業の環境および社会問題への取り組みは着実に進展、さらなる発展に期待

更新日:

(2011年6月7日、ニューヨーク)-責任あるビジネスプラクティスの実践は、会社規模の影響するところが最も大きい。世界のビジネスが環境問題に対する取組みにおいてかなり進歩してきたように見える一方で、人権および腐敗防止の分野ではその多くが苦戦している。

これは、企業のサステナビリティパフォーマンスの状況に関する最も包括的なグローバル調査の一つである、国連グローバル・コンパクト(以下 UNGCと記す)最新実施調査の調査結果です。調査は、国連の企業責任イニシアチブに参加する1,200を超える企業に対し匿名で行われ、本日国連本部で公表された2010年UNGCアニュアルレビューの基礎資料となっています。

主な調査結果

UNGC Georg Kell事務所長 は「持続可能性に向けた動きは近年大きな進歩を見せていますが、重要な課題が残っています。」と語ります。「企業責任の動きの規模拡大には、小規模の企業のパフォーマンスにおけるギャップを埋める支援をし、すべての分野でコレクティブ・アクションを採るように奨励し、また人権と腐敗防止のエンゲージメントに関してより強力な事例を作ることが重要になるのです。」

全体として、2010年においてUNGCは成長し続け、現在、企業が6,000超、企業以外で約3,000の参加があります。イニシアチブに参加する企業の半数以上は、中小企業です。参加団体数の最も多かった国は、フランス、スペイン、米国、ブラジルです。

国連グローバルコンパクト(UNGC)について

2000年に始まったUNGCは、世界の企業に対しその戦略や運営を人権、労働、環境、腐敗防止の分野の普遍的な10原則に整合させ、国連の幅広い目標を支援するような行動を取るよう呼びかけるものです。企業責任の方針および慣行を制定、実践、開示することで、ビジネスはあらゆる地域において経済と社会に利益をもたらす方法で市場の発展を支援することができます。135を超える国から6,000以上の企業が参加する、世界最大の企業の社会的責任のイニシアチブです。www.unglobalcompact.org

UNGC実施調査について

2008年に始まったUNGC実施調査は、世界中のUNGCの参加者に対し毎年匿名で行うオンライン調査で、環境問題および社会問題に関する実施状況を評価し、企業の持続可能性の問題についてトレンドと進捗状況を明らかにするものです。2010年の調査は、グローバル・コンパクトに参加する6,000を超える企業に各国語で送付され、2010年11月から12月にかけて実施されました。調査はペンシルベニア大学ウォートン・スクールのMBAおよび博士課程の学生チームにより実施、分析が行われました。

調査は103ヶ国から1,251件の回答があり、回答率は20%超となっています。2010年の調査は、全体として、特に企業がイニシアチブに参加した地域と年度という点において、グローバル・コンパクトの参加団体基盤を代表するものとなっています。

2010年UNGCアニュアルレビューについて

2010年のアニュアルレビューは、より高いレベルのサステナビリティパフォーマンス達成モデルとして、企業の持続可能性リーダーシップに関するUNGCのブループリントの3つの側面を念頭に置いて実施されました。このレビューでは、参加企業の10原則の実施;国連の掲げる様々な目標と課題の支援行動;UNGCへの地域および全世界での関与についてその方法と程度を検討しています。レビューの中心的内容は、2010年のUNGC実施状況調査で見出された事項です。

さらにアニュアルレビューでは、UNGCの成長、戦略および運営上の優先事項、ガバナンスおよび資金面について最新状況を詳しく説明しています。

メディア連絡先

Matthias Stausberg(マシアス・ストースバーグ)
広報担当
stausberg@un.org
+1-917-367-3423

編集者への注記

国連グローバル・コンパクトでは「企業の持続可能性」と「企業責任」という用語を同義で用い、企業がグローバル・コンパクトの10原則のすべてをカバーする金融、社会、環境、倫理の面での長期的な価値を達成すること、と定義しています。

2010年グローバルコンパクト実施調査

主な調査結果

調査・手法について

2008年に始まったグローバルコンパクト実施調査は、世界中のグローバルコンパクトの参加者に対して、毎年無記名で行うオンライン調査で、環境問題および社会問題に関する対応状況を評価し、企業の持続性の問題についてトレンドと取組みの状況を明らかにするものです。2010年の調査は、グローバルコンパクトに参加する6,000を超える企業に送付され、2010年11月から12月にかけて実施されました。調査はペンシルベニア大学ウォートン・スクールのMBAおよび博士課程の学生チームにより実施、分析が行われました。
調査は103ヶ国から1,251件の回答があり、回答率は20%超となっています。2010年の調査は、特に企業がイニシアチブに参加した地域と年度という点において、グローバルコンパクトの母集団全体を代表するものとなっています。

多様な達成状況

グローバルコンパクトの影響

2009年と対比して、比率的にかなり多くの企業で、グローバルコンパクトは自社の企業責任努力に対してプラスの影響を与えていると回答しています。
- グローバルコンパクトに関わることにより、79%の企業で少なくともある程度の影響があったとしています。これは2009年より12%増えています。
- 35%の企業は、グローバルコンパクトへの参加が企業責任の方針と慣行を推進するのに役立つあるいは不可欠であると回答し、これは2009年より9%増えています。
- どの規模の企業においても2010年に影響が大きくなったと回答しています。

2009年と2010年の比較

会社の規模と所有の形態

方針と行動の詳細

[方針]

[行動]

取締役会

子会社のエンゲージメント

サプライチェーン

国連の目標と課題をより幅広く推進する行動